Casual Journey Mapping for Web Directors #entermina

entermina opening

7月11日に、田口さん主催のセミナー・イベント「Webディレクター向けセミナーイベント vol.2 東京」に参加しました。前回のバレンタインデー企画で、たくさんチョコをもらったことが懐かしい感じですが、今回はゲスト出演というカタチで参加しました。エンターテイメント + セミナーでエンタミナ (#entermina) です。

登壇者の顔ぶれが豪華だったのはもちろんですが、昨年福井で登壇したメンバーとも重なり、開始前から大いに盛り上がったことに加えて、司会は前回同様C&Rの篠崎さんで、一日に8名の登壇者というフェスのような詰め混み具合にも関わらずスムーズに進行していただき、登壇者・関係者の熱量がハンパなく妙に心地よかったです。

講演「カジュアルジャーニーマッピング」

Casual Journey Mapping」というタイトルで、先月ベータ版の登録受付をリリースしたばかりの「UX Recipe」の紹介をさせていただきました。

前提となる課題の捉え方としては、ワークショップだけでは仕事は終わらないことを強調し、拡散と収束におけるデザイン思考プロセスのお話をしました。オンラインツールの有効性と比較に加えて、今回実現したかった体験を簡単なデモを交えてご紹介することができました。

Casual Journey Mapping for Web Director #entermina

ほかの登壇者の話を簡単ですが紹介したいと思います。

田口さん「企画や提案は自分のため」

主催者でもあるデスクトップワークス田口さんの講演は、「企画や提案は誰のためにするのか?」という問いについてお話いただきました。「クライアントやユーザーのため」という模範解答的な答えではなく、結局は誰が納得すればいいかを考えた場合、そこには「自分」しかいなかったというお話だったと思います。決して、自己主張が激しいという面ではなく、自分が納得するよう取り組む姿勢こそが提供する価値であり、そのために自分の頭で考えて自分の言葉で説明するスタイル(自分ゴト化)は、個人的にも素直に共感できました。

阿部さん「誰が言ったかが重要」

前回も登壇されたCPIエバンジェリスト阿部さんからは、自身が取り組んでいるCPIのマーケティング施策を紐解きながら、コンテンツ・マーケティングの具体例をお話をいただきました。「知る・評判・購入・口コミ」といったユーザーの行動パターンをもとに、どうすればユーザーがコンテンツに触れてもらえるのかをわかりやすく解説していただきました。ユーザー視点と企業視点でのブログ記事の書き方から実際の評価の違い、「誰が言ったかが重要」という点はまさにこのブログにも通じるものがあります。最後にLINEアカウント「cpi-line」の紹介がありました。

中尾さん「検索前に勝負は決まっている」

福井からゲスト登壇に駆けつけた中尾さんは、著書「Google Adwordsで集客・売上UPする方法」「儲かる検索キーワードの見つけ方講座」などでもご紹介していただいているリスティングと取り組み方についてお話いただきました。ザイアンスの法則をもとに、接触を増やす/接触回数を増やすことを念頭に、リスティングの成否は検索前に決まっている点を強調。そのためには、検索する人しない人という大枠「Living Activity」から、ターゲットの嗜好や行動パターンを考えることの重要さをお話いただきました。

松尾さん「共感を生むには感情が必要」

沈黙のWebマーケティング」という小説でもお馴染みWebライダー松尾さんの講演では、共感するコンテンツの作り方について自身で取り組まれたオウンドメディアの事例を交えてのお話をいただきました。共感してもらうためには「感情」がないとダメな点、ストーリーとは「物語(モノを語ること)」であること。思わず2つめのクイズで正解を出してしまったのですが (汗)、非常にリズミカルな講演でした。

今回、もっとも記憶に残ったのはこの松尾さんがお話されていた事例コンテンツにおける共感の生み方です。モノを購入してもらいたいサイトでは、そのモノの利点ではなく、そのモノに出会った背景に共感してもらうことが重要。これを図で示すと以下のようになり、行動シナリオで見ると購入前に力点が置かれていることがわかります。

購入者と未購入者との間にある共感を生む範囲

共感を生む範囲の図解

購入してもらいたい人(つまり未購入者)に対して共感を生むには(つまり同調できるのは)、購入前の経験でしかないということです。これは非常にわかりやすい例でした。あとはもうよく覚えていないですが (笑)、メラビアンの法則から言葉ではなく「外見や表情」から感情を伝えるアプローチとして「マンドリル」のキャラクター紹介でした。思わずLINEスタンプもゲットしたけど使うシーンが思い浮かばない…。

中村さん・高瀬さん・田口さん「最近執筆中の本」

Webディレクション協会としても取り組まれている中村さん高瀬さんからは、最近着手されている新刊についてお話いただきました。Webディレクターズマニュアルの購読者も多い今回の参加者からいくつか質問もありましたが、事例をもとにしたディレクター向けの本ということで、ボクも興味があります。

PM向けの本ならPMBOKやPMPの汎用的な活用に至るケースが多いと思いますが、話を聞いている限りだと事例や個別の対処についてのノウハウが満載なのではないかと期待しております。また、「Webディレクターは何から始めるか?」という問いで興味深かったのは、リサーチすることに加えてワイヤーフレームを書くとかも声にあがった点です。ここは個人的にも掘り下げてみたいなと思った話でした。トリオ漫才かと思わせる雰囲気で短い時間でしか面白かったです。

中川さん「エモーションとロジック」

アンティー・ファクトリー中川さんの講演は、自身のアートディレクターとしての価値観をベースにお話いただきました。興味深かったのが、モノだけでは伝わらない現代において、モノを含んだコトを伝えることの重要さです。その伝え方という点で「エモーションとロジック」について、感情に訴えるアプローチと論理的な説明などと組み合わせることできちんと伝えることができるということ。Apple Watch の CM 発売前・発売時・発売後の違いなどについてまさに動画をみたことで言葉の説明を超えて理解することができました。

ダニエル・カーネマン著「ファスト&スロー」から引用した「ファストシンキングとスローシンキング」についても同様に組み合わせることや使い分けについてのお話だったかと思います。最後に、ワクワクするためには、全てにリズムと抑揚、音楽をオペラのように奏でるような取り組む姿勢が必要ということでした。

パネルディスカッション

パネルディスカッションの前に、Schoo で田口さんの講座でもおなじみの若狭みなとさんも登場し、その間に登壇者がお揃いのTシャツで登場しパネルディスカッションをすることになりました。

その中で、いくつか質問があったかと思いますが、個人的には「最近気にしていること」や「これまでの失敗談」の話が一番印象に残りました。ボク自身でいえば、最近企画に携わったIOTがらみの案件で感じた「メーカー側に必要になるUX視点」で、そういう意味では「IOT」は一つのトピックになるというお話をしました。

また失敗談は、やはり聞きたいことと答えていることがすれ違っていたように思います。多分聞きたかったのは自身の失敗で、答えていたのはプロジェクトの失敗のような気がしました。そういうところでも伝え方について興味深く聞いておりました。

感想

第二回目ということで、第一回目に比べて進行もスムーズに (?) 遅れた感がありますが、参加者からのアンケートを見てみるとイベント自体にとても共感された方が多かったように思います。8人それぞれのメッセージに共通するもの、それは多分「相手を知り、己を知る」以外にないのかも知れません。テクニックや専門用語こそあれ、すべてに共通していたテーマだったように思います。

また、登壇者は皆「自分のメッセージに自信を持ち、だからこそ伝わる」ということにも改めて気づいた一日でした。

個人的には、やはり各人のお話をもう少しじっくり聞いてみたいところと、最後のディスカッションのようなカタチでもう少し各自の考え方や最近の活動について掘り下げられるとよかったかなと思いました。ボク自身はツールの紹介と淡白な内容でしたのでちょっと消化不良な感じがありました。また別の機会にもう少し語れるようなお話ができるようになりたいと思います。

「と、コラボ」特別編の告知

最後に、来月 C&R の「と、コラボ」特別編に『長谷川さんと坂本さんの「UXってなんなのさ」 (仮)』というトークショーイベントに参加するので、その告知をさせていただきました。#tocolabo

ギニュー特戦隊のポーズ

裏話的なものも数限りなくあるので、それはまた別のエントリーに書いておこうと思います。写真は、お揃い色違いTシャツで登壇者がギニュー特戦隊のポーズをしている風景です (笑)。

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