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理想的なサイトマップの形と標準書式
第24回WebSig会議「100人で考える、理想的なサイトマップの形と標準書式」に参加してきました。
当時の模様は、公式サイトのエントリーでご覧いただけますしTwitterでも中継 (?) されていたようで「buzztter」で見ることができます。ミクシィでも感想トピックスが立ち上がっているようです。
また、当日のスライドもSlideshareで公開されています。
第24回WebSig会議「100人で考える、理想的なサイトマップの形と標準書式」
この中での課題定義については、以前gihyo.jpで書いていたエントリー「サイトマップと情報の構造化」も参考にしていただけたようで、以下のように定義付けをされていました。
サイトマップとは
Webサイトに掲載する情報を組織化し、その論理的な構造をツリー図として表現した資料。画面遷移のフローチャートとして使用できるように情報が付加されることもある。ワイヤーフレームとは
画面に表示する要素とその配置を簡潔にまとめた資料。ユーザーの操作に対するシステムの反応やインターフェースの振る舞いも定義する場合がある。ファイルリストとは
Webサイトを構成するファイルの一覧。列記する項目としては最低限、画面名(または識別子)、ディレクトリパスとファイル名(物理的な構造)、URLを含む。
今回の課題は「サイトマップ」だったのですが、やはりウェブサイト構築をする上ではそれだけで完結するものでもなく、ファイルリストなども十分に関係してきます。ここでも「ワイヤーフレームコミュニケーション研究会」のエントリーでも書いたように「前提を揃える」ことが大切になってきます。そういう意味では前提としていくつか条件があったので取り組みやすかったと思います。
提出した課題
- ボキャブラリーの標準が浸透していないため表記がバラバラ
- 論理構造なのか物理構造なのかが混在してしまうケースがある
- システムフローと同等の成果物と思われることがある
- すべてを網羅しようとするとA3におさまらない
- 運用上の更新はすべきか、誰がすべきか
- 後工程でどう使うかがわからないとどこまで必要かがわからない
- 結局お客さんはサイトマップを見てもわからない
- 画面IDと連動するシステムがない (ソフトではあるものもあるが)
- コンテンツ管理と連動しようとするとCMSが必要になる
- アセット管理や素材管理と連動したくなる
参加したグループでは以下のようなことをまとめていたと思うので思い出しながら書いておきます。
課題1 (比較的静的なウェブサイト) について
必要な情報
主によく検討する情報としては以下のようなものが必要になるかと思います。
- 識別子 (枝番IDやラベリング)
- 単一ページ/複数ページ
- 物理的/概念的・論理的 (ファイルがあるのかないのか)
- 静的/動的 (HTMLかそれ以外か)
- 関係線/導線
- 同画面遷移/別画面遷移
- 本サイト/外部サイト
必要な表現
ビジュアルボキャブラリーを決めておく。
ビジュアルボキャブラリーについては、Jesse James Garrett氏の「A visual vocabulary
for describing information architecture and interaction design」をコンセントの長谷川敦士さんが翻訳された「情報アーキテクチャ、インタラクションデザイン記述のためのビジュアルボキャブラリー」を参照のこと。
印刷対応
全部を1枚に収めるのは不可能なので説明したい箇所だけを切り出す。
課題2 (RIAのウェブサイト) について
ファセットの表現
「どんな情報に整理でき、どんな情報を扱うのか」に着目しました。
画面上にある情報をフラットに並べて再整理をし、カテゴリの整理と出力されている情報の整理をしました。タグのようなものをサイトマップで示そうとすると (ドキュメントとして) 破綻してしまうので、説明する内容を制限し、わかりやすいものに仕上げました。
感想
ないものを作り出すための作業ではなく、すでにあるものからサイトマップを作成するため、どうしてもウェブサイトを見ての判断になり画面の要素に偏ってしまうことです。したがって、サイトマップを作成する作業にも関わらず画面仕様書に近いものを作成しているグループがあったように思います。
もちろん結論として (というか実際の現場だと) わかりやすいものであればなんでもいいのですが、サイトマップを作成するという課題に対して「結果として画面仕様書になりました」だとちょっと違うかなと思いました。
実際にサイトマップを作成する (作成するというより再整理するという表現のほうが適切だと思いますが) 状況の多くが、すでにあるものを参考にすると思うので、そういう意味では近い状況にはできたかと思いますが、であれば、課題1のサイトマップ (あらかじめ印刷されたもの) はいらなかったと思います。結果的にそれにどういう情報を付け加えれば理想のサイトマップになるのかにボクがいたグループは意見を集約できたのでよかったのですが、ほかのグループの結果を見るとあらかじめ用意されたものをなくしてゼロから書き上げていたので、論点が幅広くなってしまった印象がありました。
課題としてあがっていた「理想的なサイトマップの形と標準書式」については以下のようにまとめることができると思います。
- サイトマップの理想のカタチはワイヤーフレームと同様、自分の状況や後工程に依存する
- サイトマップの標準書式はビジュアルボキャブラリーを揃えることで標準化できる
この「自分の状況」や「後工程」にどれだけのパターンがあるのかはイシューだと思いますが、そうしたことを意識しながら日々取り組んで行くことで業界全体としても理想のカタチになっていくような気がします。
少なくても「サイトマップ」という言葉で、しかも「IA」という言葉を使わずに、これだけの参加者が集まれることや、そのことにこれだけ関心を持つ人がいること自体にパワーを感じました。
第4回アックゼロヨン・アワードの審査員と表彰式
「日本ウェブ協会 (W2C)」の活動として、今年も第4回となる「アックゼロヨン・アワード」の表彰式が行われます。わたしの所属している会社はW2Cの会員ではあるのですが、なかなかこれまで直接的に協力させていただくことができなかったこともあり、今回は審査員としてご協力させていただくことになりました。
見てわかるとおり、ウェブ業界といいますかウェブ界隈では著名な方ばかりです。その名前や顔写真は一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか。そんな中に加えてもらうことができて、とても光栄であると同時に恐縮してしまうのは言うまでもありません。実際の審査方法はシンプルではあるのですが、全部で145作品もあるため、なかなか難しいものでもありました。エントリー作品の概要が書かれたレジュメを見て、実際のサイトを見て、いくつか操作をして、繰り返しは貴重な経験にもなりました。
審査の評価軸
- デザイン表現
- 情報構造
- 技術
- ユーザビリティ
- アクセシビリティ
- アイディア
さて、来週の火曜日 (9/8) に「表彰式」が行われますが、入賞作品について少しずつコメントをさせていただけるということで、もう一度見直しているところです。
2004年にアックゼロヨン・アワードが開催されてからもう5年経ちます。ということで、今年含む過去のグランプリ作品をリストアップしてみます。
第4回グランプリ作品 (2009年)
第3回グランプリ作品 (2007年)
第2回グランプリ作品 (2006年)
第1回大臣賞作品「総務大臣賞」ほか3賞 (2005年)
もう「みずほ証券」はリニューアルされていますね。こうして日々進化しているのもウェブという媒体の特長と言えます。「過去の栄光は消え去るのみ」という感じで (なぞ)。
2006年に「アクセシビリティ・アワード」から「アックゼロヨン・アワード」に名称を変更しているようで、そもそも「アックゼロヨン」という名前の由来を調べてみると以下のような造語のようです。
アックゼロヨンという名前の由来
アックゼロヨンという名前の由来は、アクセシビリティとクリエイティビティ(Accessibility +Creativity)から作った造語『AcC』をアックと呼びました。そして財団法人日本規格協会から公示された、「高齢者・障害者等配慮設計指針− 情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス−第三部:ウェブコンテンツ」(JIS X8341-3:2004 通称WebJIS)の公示年が2004年であったことからゼロヨンという名前を貰いました。
ということで、来年も応募があると思いますので作品のエントリーはしていけるようにしていきたいものです。やはりエントリー数がそもそも多いと入賞する確立も必然的に高くなりますので。
表彰式、もしお時間ある方は覗きにきてもらえればと思います。
IA Cocktail Hour Tokyo (UX Insenticve参加報告) のお知らせ
IAAJでも公開しましたが、来る9月4日 (金) に、IAカクテルアワーを行いたいと思います。前回からかなり時間が空いてしまいました。前回までの活動風景はFlickrで「iaaj」タグで検索していただけるとご覧いただけます。
今回は、(株) ビジネス・アーキテクツの奥さんから6月に参加されたUX Insentive (サンフランシスコ) の参加報告をしていただけることになりました。
現地でのワークショップということですので、日頃の共有方法やブレストなどで参考になることが多いかと思います。興味ある方がぜひご参加ください。
【IA Cocktail Hour Tokyo】
内容: UX Insenticve参加報告
日時: 09/04 (金) 18:30~21:00
場所: (株) ビジネス・アーキテクツ 会議室
定員: 30名~40名程度
会費: 1,000円程度 (ドリンク代)
主催: IAAJ
協力: (株) ビジネス・アーキテクツ
人数制限としては、30名~40名程度とさせていただきたいと思います。
参加表明は、直接 <entry@iaaj.org> までメールをお送りください。氏名 (できれば読みがな)、所属先、メールアドレスを記載ください。
■補足
UX Intensive
2009年6月14日~17日にサンフランシスコにて開催。
プロダクトデザイン、UI、オンラインサービスのユーザーエクスペリエンス構築のステップアップを目指す、UXプロフェッショナル向けの4日間のワークショップ形式のセミナー。1日づつテーマを分けて実施。
- 1日目: デザイン戦略
デザインをビジネスへの関連性を明確にしていくために必要なツールを紹介。 - 2日目: デザイン調査
最も利用して欲しいユーザーの洞察を通してデザインに役立つ情報を収集するアプローチを紹介。 - 3日目: 情報アーキテクチャ
今回は通常のIAプロセスではなく、メタデータ、コンテンツ分析、検索、分類とサイト構成例についてのアプローチを紹介。 - 4日目: インタラクション・デザイン
モデル化やデザインコンセプトの制作から、クイックプロタイピングまでのアプローチをテスト課題に沿って実践。
Adaptive path Inc.
米国を代表する、ユーザーエクスペリエンスをテーマにプロダクツから、ウェブサービスのデザインコンサルティングを行う会社。
「Ajax」を命名した人物としても有名なジェシー・ジェームス・ギャレット氏は、「blog」の命名に貢献したといわれるピーター・メイホールズ氏と共に創設メンバーであり、共同経営者。
■関連URL
以上、よろしくお願いします。
UX London
IA Summit 2009およびUIE Web app Summitに引き続いてまた海外でUX系のイベントです。
6月15日〜17日まで、カンバーランド (ロンドン) で「UX London」が開催されます。
IA Summit 2009で配られていたチラシでも見ていたので非常に気になってはいたのですが、すでに売り切れの模様……。
写真はFlickrで「uxlondon」で見れます。
それはそうと、海外でのイベントのスピーカーはどこに行ってもほとんど同じですね……。以下がUX Londonのスピーカーですが、やはりIA Summit 2009でも講演されていた方が多数います。個人的にはまだ聴けていないLuke Wroblewski氏の講演に一度参加したいと思ってはいるのですが、なかなかその機会がありませんね。
Speakers
- Don Norman (Nielsen Norman Group)
- Leisa Reichelt (User Experience Designer)
- Dan Saffer (Principal, Kicker Studio)
- Luke Wroblewski (Senior Director, Yahoo!)
- Jared Spool (Director, UIE)
- Jeff Veen (Entrepreneur)
- Eric Reiss (CEO, FatDUX Group)
- Peter Merholz (President, Adaptive Path)
それにしてもこのサイト非常にキレイですね。「Silverback」で有名になったClearleft社の協力のようです。Clearleft社ということはAndy氏が代表を務める会社ですが、この会社のサイトもやっぱりキレイです。
しかし、「UX」という冠がつくことがひっかかりますね。IA Summit 2009でJesse James Garrett氏が話された「The Memphis Plenary」の一文に影響を受けてのことですが、「UX」という冠にしてしまうとすべてが包含されてしまうので、これからはすべて「UX」がつくのかと考えさせられてしまいます。
UIE Web App Summit 2009
iA SUMMIT 2008でKeynoteスピーチ「Journey to the Center of Design」をされ、IA SUMMIT 2009でも「Revealing Design Treasures from the Amazon」で講演されたJared M. Spool氏が務めるUIEが冠につく「UIE Web App Summit 2009」が、4/19〜4/22までニューポートビーチ (カリフォルニア) で開催されていました。
Jared M. Spool氏といえば、UserInterfaceEngineering社の社長としても有名ですが、一度は目にしたことのあるユーザビリティの良書「Webサイトユーザビリティ入門」の著者としても広く知られています。このSpool氏もPodcastをしているUIEの「SpoolCast」も著名な方との対談など不定期ですが更新されているので、興味ある方は一度聴いてみてはと思います。
UIE Web App Summit 2009についてもプレビュー (イントロダクション) が公開されていました。
さて、この「UIE Web App Summit 2009」ですが、ワークショップ形式による構成で以下のようなプログラム内容 (スピーカー) でした。IAサミット09のスピーカーとも被る方がいますね。
- Web 2.0 Strategy and Design
Riccardo La Rosa, Isobar and Steve Mulder (Molecular) - Communicating Design: Essential Deliverables for Highly Effective Design Teams
Dan Brown (EightShapes) - Web App Anatomy: Effective Interaction Design with Frameworks
Robert Hoekman (Miskeeto) - Web Application Form Design
Luke Wroblewski (Yahoo!) - Designing Great Interactive Experiences for Everyone: Implementing Ajax and Accessibility
Derek Featherstone (Further Ahead) - Achieving Reuse with Patterns and Components
Nathan Curtis (EightShapes) - Web Standards for Web Applications
Molly Holzschlag (Molly.com) - Wireframing and Prototyping for Highly Interactive Web Apps
James Box and Richard Rutter (Clearleft)
ちなみに、これらすべてのワークショップのPodcastが公開されている点はすごい。
ワークショップなので (それが理由かは知りませんが)、Slidashareにはあがっていませんでした。講演とは違いワークショップ形式の場合には実際の雰囲気や空気などが伝わるビデオや音声のほうがいいのかも知れませんね。Flickrでは「webappsummit」で見ることができました。
loftwork college: プロジェクトデザインから見るIA
少し前 (2/24) になりますが、ロフトワークの「loftwork college」でWebディレクションをされている方対象に、IAについてお話をさせていただきました。場所は「loftwork Ground」というスペースでした。
ロフトワークといえば、PMBOKをベースにした「Webプロジェクトマネジメント標準」の著書である林さんが社長をつとめている会社ですが、その林さんとその友人である浅野さんから今回の話をいただきました。話の内容は、それより前にSINAPさんでお話させていただいた、いわゆるWeb構築時におけるIA的視点のお話をしました。
いつも話のはじめに出すのは「The Elements of User Experience」と「The Nine Pollars」です。そして成果物の話に進める上で「IA One Sheetes」を引き合いに出します。
成果物については、主に下記3つを取り上げて、その作成における注意点や心得のようなものをお話ししました。
- ワイヤーフレーム (レイアウトとパターン)
- サイトストラクチャ (情報構造とフローの違い)
- ユーザーエクスペリエンスフロー (メンタルモデルからサイト要件)
最後に、IAの定義とスキルについて参考文献を用いてお話ししました。
インフォメーションアーキテクトの定義としては、リチャード・ワーマン氏が1996年ごろにまとめた下記があります。
インフォメーションアーキテクツの定義
- 複雑なデータの固有のパターンをまとめ、内容を明確にする人
- 第三者が情報を得るための道筋を自分で見つけられるように、情報の構造を示す地図を作成する人
- 誰でも理解しやすように情報を提供し、それらをまとめる人
また、コアスキルとしては、「Web検定本 デザイン編 (ワークスコーポレーション)」 にある下記を引用しました。
IAのコアスキル
- デザイン実行力とデザインマネージメント力
- リーダーシップとプロジェクトマネジメント力
- ユーザー調査と分析力
- 顧客とのコミュニケーション能力と調整力
参加者の多くはWebディレクションをされている方でした。とくに、自分でもワイヤーフレームを作成するといった設計パートを担当している方やビジュアルデザイン業務は外部のパートナーに指示するという役割をする方が多かったようです。
ベテラン層と若手が入り交じった参加者でしたので、どこまで期待に応えられたかはわかりませんが、その後の懇親会では、実際の業務を踏まえての具体的な勉強会や成果物を集めてディスカッションができれば、さらにIA的視点や論理的思考が身につく機会が得られるのではないかと、非常に前向きは意見をいただくことができました。
いわゆるWeb制作会社さんにおける勉強会のニーズまたはワークショップなどは今後も積極的に取り組んでいければと思います。
UX Australia 2009
「UX Australia 2009」が、キャンベラ (オーストラリア) で3日間 (8/25〜8/27) 開催されます。
こちらの「Call for proposals (CFP)」がDonna Spencerさんからから告知されていましたので引用します。オーストラリアのIAコミュニティは一度参加してみたいですね。
We are very pleased to announce the call for proposals for UX Australia 2009.
The conference program for UX Australia 2009 will be based on your input, to ensure that the conference reflects current user
experience practice and also reflects the types of presentations you would like to see.
We are calling for proposals for main conference presentations and for pre-conference workshops.
- Call for proposals – main conference < UX Australia
- Call for proposals – pre-conference workshops < UX Australia
開催までのスケジュール (The Key dates) は以下のようになっています。
- 16 Feb 2009: Call for proposals open
- 29 Mar 2009: Proposals close (this is not a flexible date – we will close on midnight AEST this date)
- 30 Mar 2009: Reviewing starts
- 11 Apr 2009: Speakers notified
- 1 May 2009: Conference registration opens (with full program available)
Webサイト設計ワークショップ
さて、WebSigのIA分科会 (ライブIAとグループワーク) からあまり日数が経っていませんが、少人数でかつある程度時間をかけてできる機会をいただきました。
「サイバーガーデン」の益子さんといえば、CSS NiteやWeb検などではもうおなじみの方ですよね。
今回お話をいただいたのは、Web Directions EASTのときだったと思いますが、ワークショップのニーズは業界内では日に日に増しているように思います。もうハンズオン形式で先生と生徒という関係だけだと辛いんじゃないかなと最近感じているところもあります。
ココでも書きましたが、エントリー層からミドル層へ・大人数制から少人数制へとレイヤーが異なる活動の一環を今後はしていくということで、今回は少人数制である程度時間をかけたワークショップを実施してみようと思います。
内容は、WebSigでも行ったライブIAとグループワークと同じ構成です。ただ、1つ1つのセッションにかけられる時間がぜんぜん違うのと、少人数なのでいっしょに話しながら余談も交えながら一緒に考えられればと思います。
ご興味ある方はぜひ参加してください。
お菓子でも食べながらウェブのことをじっくり考えてみる時間を持ってみませんか?
[WebSig24/7] IA分科会 ライブIAとグループワーク
WebSig IA分科会 ユーザー目的からユーザーフローを導き出す (ライブIA)
「ライブIA」をしたら面白いかも、というアイデアからはじめたこのIA分科会は、なんとか無事に終えることができました。WebSigの運営者や参加していただいた皆さん本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした。
思い返してみると、これまでのプレゼンはスライドをつくることにそれなりの時間を要して取り組んでいたのですが、今回はスライドはありませんでした。その場でブラウズする画面とクロッキー帳に手書きで描いた自分のヘタクソな字だけです。それがお客さんにとってベストプラクティスだったかどうかはわかりませんが、自分の考えていることを口に出して頭の中にある図を実際に描いてみることで、思考工程を可視化するにはちょうどよかったかと思います。
ということで、ちょっとだけ補足というかなにを伝えたかったのかを書き留めておきます。
第一部 本邦初公開! リアルタイムにIAの思考を追うライブIA
お題は、「東京都公式ホームページへようこそ」を「ユーザーがきちんと使えるサイトにする」というものにしました。もちろん時間制限がある中での取り組みでしたので、ポイントをいくつかに分けてご紹介しました。整理すると以下のような具合です。
- 1. 前提 (知識) をつくる
- 外部評価ランキングやその評価基準の移り変わりを見ていく
- 2. 価値基準をつくる
- 自分の感覚と近いお手本サイトを決めて見まくる
- 3. リアルを想像する
- リアルで体験してみる。実際の自分の体験とを重ね合わせてウェブの使い方を考える
- 4. ユーザーを考える
- 当事者・関係者・利用者は必須だが、自分が利用者になって考える
- 5. 仮説としてのシナリオを考える
- 自分だったらこう使うという使い方をプロセスに分解して要件にする
- 6. サイト構造を考える
- サイトマップを見て情報分類を再整理する
- 7. ナビゲーションを考える
- 大分類とファセット分類などを整理してメインナビゲーションを決める
- 8. ラベルを考える
- シナリオで作った要件に必要なラベルで再整理する
- 9. 画面フローと画面を考える
- シナリオで作った要件に必要な画面フローと画面を考える
自分の中では、「これがIAです」というものを語るというより、サイトやその利用方法を考えて想像して形づくることって楽しくないですか? ということが一番伝えたかったことです。そうして考えたものなので、自分が使って満足いく形にしたいですよねと。自分が使って使えないサイトってなんだか寂しくないですかと思うので。
なので「IA」という言葉は使っていますが、どちらかというとウェブプロデュースやウェブディレクションをする立場の方でも「作り方」を体験してもらうにはちょうどよかったんじゃないかなと思っています。
動画もYoutubeのほうにあがっていますので、興味ある方はご覧ください。
そのあと、第二部でグループワークをしてもらったわけですが、皆さんが楽しみながらグループワークができたのかが一番気になったところでした。
- 楽しむ
- チーム内での価値基準をつくる
- 使う上での目的の扱いを考える
- あくまで自分だったらこう使うだろうを考える
ポイントとしては「チームでの価値基準をつくる」がありました。複数人でのチームプレーなので価値観として1つの方向性を見いだしてから開始してほしかったわけです。これは会社のプロジェクトでもいえることですが、価値観が違っても目指す方向が同じであれば同じベクトルで取り組むことができます。
もちろん設計を進める上でのポイントとしては使う上での目的の扱いと、あくまで自分だったらこう使うだろうを考えて (実体験を思い出した上で) 要件を考える点です。こちらもいろいろな観点の要素が含まれているお題ではあるのですが、その点を話し合って決めていくことはひとつの方向性を全員で作っていくことになります。そして最後は自分です。そのチームでの成果に自分が納得できたか、になります。
この取り組みを通じて、設計(というか作り方)のポイント習得とチームワークの体験ができたと思います。
WebSig IA分科会の最後としては、盛りだくさんな要素が含まれていました、こんなカタチでもウェブに関わることの楽しさとそれを職業にしている自分たちを客観視できたんじゃないかと思います。
WebSig IA分科会を振り返って
実はこの分科会は3回目になるわけですが、振り返ると年1回ペースだったわけです。
- 2006/09/29 IA分科会 Vol. 1「明日から実践できるIA」
- 2008/08/25 IA分科会 Vol. 2 「ストラクチャの作成を考える」
- 2009/01/17 IA分科会 Vol. 3 「ユーザー目的からユーザーフローを導き出す」
その間にIAのコミュニティ活動 (IAカクテルアワー) があったりなかったりという関係で、国内でバラバラになっている活動を収束しようという話になり、今回をもって「WebSig主催」というカタチはいったん終了することにしました。
ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
そして次のステップを考えているところです。
Web業界がHappyになるには?
「2008年を振り返り、2009年の Web 業界を考える」ということで、第21回WebSig会議&忘年会に参加してきました。
第一部のほうは遅刻してしまったので参加できませんでしたが、第二部のほうでグループワークに参加しました。「ワールド・カフェ」スタイルということで、人が入れ替わり立ち代わり議論というかディスカッションしてきました。
テーマは「Web業界がHappyになるには?」ということで、総括はどこぞのブログを参照してもらうとして、3Rも続けた中で自分の中で考えが整理できたので考えたことを記録しておきます。
まず、個人レイヤーでは「自己実現」がHappyのトリガーになり得ます。逆に言うと、自己実現の指標(ゴールや目標)がない人はHappyになりにくいと考えられるかなと。
次に業界レイヤーで考えられることは、やはり「価値観の共有」でしょう。同じ業界でもクライアントや制作者などさまざまな人が関係してくるため、そこで同じ「これいいよね」が共有できないとダメなんじゃないかな。「リレーションシップ」だと、これに尽きるんじゃないかな。
あと業界レイヤーでおもしろいと思ったのが、制作者でもお客さんの声が聞きたいと本気で思っていることです。この「制作者でも」と書くと語弊をまねくかも知れませんが、たとえば自動車業界でいう工場で働く人間が「お客さんの声が聞きたい」と本気で思っているでしょうか。本当のところはわからないのですが、多分そんなこと考えて仕事していないと思うんです。それだけ、Web業界の人間は誰もが「お客さんの声が聞きたい」と本気で思っている。業界としては特異なんじゃないかとさえ思います。それはもしかすると成り立ちが時代背景としても比較的新しい業界であるってことなのかも知れないし、これからの業界ってのはそうならないと続かないのかも知れない。
違う見方をすれば、それだけ業界全体が小さいのかもしれないなと。そして、それは「世間(一般)」との距離が異常に「近い」ってことなんじゃないかなと。Webが生活に浸透してきているように、日常接するものであることも関係してきているように思います。これからの分野で生き残るためには、こういう進化した業界 (言い過ぎ?) として全員が「お客さんの声が聞きたい」と本気で思っている業界ではないでしょうか、と。
なかなか楽しい頭の体操になりましたとさ。
さて、2008年も後少し。













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